目覚めたばかりの一途な光を 君にあげる

 

とある曲の歌詞なんですけど、知ってる人いますか?

 

 

テレビアニメ「モノクローム・ファクター」エンディングテーマ

 

AWAKE〜僕のすべて〜

 

ですね

 

 

このクソアニメ(褒めてる)は私が12歳。〜ちっちゃなムネのときめき〜ってくらいのときに放映されていたアニメで、当時ラジオで人気を博していた小野大輔神谷浩史が主演で幼馴染同士の役で、その二人がエンディングテーマをつとめていたんですけど

 

いまだったらもっと売れてたんじゃないかな?いや、ぎゃくにいまだったら放送できないかな?

 

 

なんにせよ貴重なアニメ作品なんですね(原作はコミックスです)(アニメは作画崩壊天国でしたが、原作の絵はとても綺麗です)

 

 

いまのオタクコンテンツって結構その作品のテーマに近い歌が用意されていますよね

 

 

むかしはキャラソンって結構自由だったんですよ

 

「お前、誰?」「一人称も二人称もちがくない?!?」

 

みたいなことがちらほら

 

この曲も、バトルアニメなのに切ないラブソングっぽさがありますよね

 

 

主題にまるで関係ない楽曲が飽和してた頃は、主題にリンクした楽曲を待ち望んでいた私ですが、いまとなってはまるで関係ない楽曲が恋しいですね

 

 

 

で、なんでこんなことを言いだしたかというと、神谷浩史です

 

 

まあむかしは「夏目友人帳」をリアタイした後に「モノクロームファクター」までリアタイするという神谷浩史タイムを満喫していたんですね、結構好きだったんです、神谷浩史

 

 

それがめっきり神谷浩史のキャラを好きになれなくて、その一方で爆発的な人気を誇りまくるという相反する現実に多感な中学生はやられてしまったわけです

 

 

それが去年の冬にたまたま「美男高校地球防衛部LOVE!」を見たらもう、草津錦史郎(CV神谷浩史)が可愛くて可愛くて。21歳。〜おっきなムネのときめき〜が止まらなくなりましてね

 

 

その冬、私は結構精神をやられていたんですね

 

 

自由奔放な男の子に片想いをしていて、「今日暇?」って言われる日を毎日毎日、健気に待っていたんです

 

まあ当然連絡なんて来ないんですけど

 

それで、いつ突発的に暇?って聞かれて会いに行っても360度カンペキかわいい自分でいたくて、毎日毎日朝シャンしてからのメイクをバッチリして、期待に21歳。〜おっきなムネの膨らみ〜しながら(胸を膨らませながら)登校し、携帯を眺めては落胆し、帰る頃には涙を流す、みたいな状況で

 

 

「お前、西野カナかよ!西野ミミに改名したらどうだ!」

 

 

って感じですよねほんと

 

 

とまあ、そんなこんなで、ケータイ世代の私は通知を待ちながらできる暇つぶし「アニメ鑑賞」を始めて、無料で全話見れた「美男高校地球防衛部LOVE!」の草津錦史郎に胸をかきむしられていくんですね

 

 

知らない人のために誤解を招く簡略的な説明をすると、舞台は群馬のクソ田舎で、主人公は実家が銭湯、箱根有基(はこねゆもと)。美男高校に通っています。

その銭湯によく来る、風呂が大好き由布院煙(ゆふいんえん)とその友達、鬼怒川熱史(きぬがわあつし)。

この3人に加えて、お金が大好き株式売買のプロ鳴子硫黄(なるこいお)とその親友で女が大好き蔵王立(ざおうりゅう)の二人は「とりあえず部活に入んなきゃ行けないからなんとなく集まれる部」防衛部の部員です。

で、いろいろあって本当に地球を防衛する愛のヒーローになるんですな。

 

 

「あれ、草津いねーじゃん」「草津も温泉だろ?」「三代温泉だから格が違うってか?」

 

 

そうなんです。草津錦史郎と有馬燻(ありまいぶし)と下呂阿古哉(げろあこや)の三人は美男高校の生徒会。

で、色々あって防衛部に対抗する地球征服部として活躍しています。

 

 

はしょるけど、草津錦史郎は鬼怒川熱史と由布院煙に強い執着心や怒りを向けています。

 

 

というのも、草津と鬼怒川は幼い頃からずっと大親友だったんですけど

 

カレーが大好きな鬼怒川と、カレーが嫌いな草津

 

草津に遠慮した鬼怒川は、中学時代の放課後、草津をつれずにカレー屋に向かいます。そんなときにたまたま同じクラスの由布院もカレー屋に。「お前もカレー、好きなんだな」

 

それから鬼怒川と由布院は友達になります。距離を感じる草津。鬼怒川が自分から離れて行ったことへの喪失感がいつの間にか憤りに変わって行ってしまったわけです。

 

 

「いやいや、たかだかカレーで」「中学の時の友達と疎遠になったこととかそんなに根に持つ?」

 

って思うかもしれないんですけど、それがミソなんですね(カレーにミソ、隠し味ですかね?)

 

 

鬼怒川からしたら草津に対する悪気なんてないわけで、突然疎遠になった草津にたいして「???」とおもってはいても深く追求はしないかもしれません

 

一方で、友達の少なかった自分の好き理解者である鬼怒川から深く追求されないことによって、余計につらさを感じる草津もいたかもしれない

 

きっかけはカレーでも、綻んだ理由は二人の行き違いにあるわけで

 

人間関係の綻びなんてきっかけは些細なものなわけです

 

 

美男高校地球防衛部LOVE!のエンディングテーマは「I miss you の3メートル」という曲で、生徒会の三人が歌っているのですが

 

映像が、防衛部の五人がいく映画館にたまたま征服部も行く

 

その映画館では、その回の防衛部の活動が流れている、というものなんですね

 

つまり、草津由布院と鬼怒川の親しい場面をずっと大画面で見せられ続けているんです

 

そして鬼怒川は、自身と草津の過去の約束「ずっと友達だよ」というようなシーンを平然と見ているんです

 

そしてその映像のもと、視聴者は

 

「誰より君を 僕は知ってる
なのに君はそう またあいつに笑った
すれ違う度 ただ強がって
狂おしく ah… 胸が痛む」

「I miss you 愛しささえ切なささえ
伝わらないのかい
そばにいても 素直になれなくて
君と僕のあいだ3メートル
いじわるな距離さ
いっそ君を 嫌いになれたらいい
そんな声も 届かないまま…」

 

という草津の心情に胸をかきむしられるわけです

 

 

この曲は一見ラブソングですが、鬼怒川への届かぬ痛みなんですね

 

 

 

鬼怒川は、私が片想いをしていた男の子に似ているんです

 

 

何事もそつなくこなしていて、友達もいて、だけどどこに熱くなってるのかわからない

 

 

世渡りもうまいけど、どことなく利己的にみえるというか(かといって自己主張が激しいわけではなくむしろ統率も取れる)

 

何を考えているのかわからないけれど、それでもその笑顔が見れたら何でもいい

 

 

そんな感じの子です

 

 

一方で、すれ違う理由のわからないまま奔走して、その笑顔1つに振り回されて、愛情がもはや憤りや喪失感へと変わりつつある私は完全に草津錦史郎だった

 

 

ちなみに草津錦史郎のキャラソンのタイトルは「Never Know」ですが、曲名で検索すると、西野カナの曲がヒットします

 

 

やっぱり草津は自由奔放な男の子に翻弄された都合のいいメンヘラ女ですよね

 

 

 

 

今日、私はすっぴん眼鏡で学校に行っていますし、雨で髪もグチャグチャです

 

片想いの彼を待つ生活をやめてから、学校に化粧して行ったりカラコンつけたりする意味がわからなくなってしまって

 

 

彼とたまたますれ違って二人で学校に行ったときに通った文キャン前の交差点で「Never Know」を聞きました

 

 

 

いまからAWAKE〜僕のすべて〜を聞きます